梅雨明けも間近となり、先日は九州花火大会が行われ、明日21(土)から4週間に渡り「唐津土曜夜市」が始まります。
月末には唐津いかだ大会もあり、唐津の夏本番といった感じです。
今年の夏も暑くなりそうですが、省エネ・節電が叫ばれる今、いかに自然の力を活用して快適に過ごせるかが、今年の夏を制するカギになりそうで、前回ご紹介したような「風・湿度」を有効活用する方法に加え、今回は「熱」に関して書こうと思います。
1年を通して、一番快適に過ごせる方角はご存知でしょうか?
答えは「南」です。
南側は、日射による受熱量がほかの方角に比べ、夏場は1番少なく、冬場は1番多いのです!
という事は、暑い夏に日射の熱を最小限に抑え、寒い冬に最大限に受けられる方角なのです。
逆に一番過ごしにくい方角はと言うと、ご想像がお付きかと思いますが「西」です。(詳しく書けば、太陽高度や入射角度が関わってくるのですが、ここでは省きます。)
そして、前回も少し書きましたが、暖かい空気が上に行く性質を考えても、屋根が受ける日射熱の影響を考慮しても、一般的に上階になるほど夏は過ごしにくい環境となります。
逆に言えば最下階が1番過ごしやすいのです。
という事で、出来る事なら1階の南側で暮らすのが1番という事になります。(*立地条件等により例外もあります)
しかし、そう簡単にいかないのも世の中。
アパートで東西に面した部屋であったり、他の住人に南側は占領されていたりもするでしょう・・・。
そこで、熱を上手くコントロールする方法をご紹介します。
住宅に侵入する熱を1番有効に遮断する方法は、屋外に日差しを遮る「緑のカーテン」を設ける事と言われております。
他にも、簾(すだれ)等を設ける事も効果的です。
ポイントは、「屋外」という部分。
日射が、窓や壁に当たる前に防いでしまおうという方法です。
窓を二重にしたり、遮光・遮熱カーテン、ブラインド等を設ける事も効果はありますが、これらは、壁や窓に当たった日射の軽減方法でしかなく、日射を当てない事が、暑さ対策としては1番有効になります。
もちろんこれらは夏の話で、日差しが欲しい冬には取り除ける物というのが前提となります。
二重窓に関しては、断熱性を高める効果があるので、夏も冬も、1年を通して快適に過ごせるアイテムです。(内窓設置が人気なのは、こういった理由に加え、防音・遮音性もあり、省エネルギー効果が高いことも挙げられます。)
「熱を出来るだけ屋内に入れない。」
「入ってきた熱は、上階(屋根裏)の有効換気で屋外に出す。」
これが、夏場を省エネルギーで暮らす大きなポイントです。
ちなみに、ある程度冷房の使用を考慮した場合、「外の熱を屋内に入れない。屋内で作った冷気を外に出さない。」という意味では、断熱性を高める事がとても効果的です。
ただし、家自体の断熱性を高める事は、そう簡単には出来ない(二重窓の設置が一番お手軽で効率的)ので、 体にも家計にも優しい生活を考えれば、夏場は「緑のカーテン」や、「すだれの設置」がお勧めです。
1年を通して考えれば、防音性・防犯性も兼ね備えた、「二重窓(内窓)の設置」がお勧めになります。
さて、現在建設中の注文住宅「M様邸」の施工状況です。
シートが外され、外観が見やすくなりました。
シンプルかつお洒落な住まいが、徐々に形造られています。
今後も、施工状況等を当ブログにてご紹介していく予定です。
お付き合い頂ければ幸いです。