暖かさが増してくるこの頃ですが、建設関係者の多くの方々や、新築・リフォーム・リノベーション等の工事を計画されている方々の冷や汗はなかなか拭えない状況が続いております。
昨年本格化したウッドショック(主に木材の需要増加による木材不足と価格高騰)、その後発生した半導体ショック(主に半導体の需要増加による供給難・価格高騰・納期遅延)に続き、原油高騰によるエネルギーショックの影響が顕著になってきております。
ウッドショックも半導体ショックも未だ収束しておらず、価格高騰や納期の大幅な遅延は現在でも発生しております。
そこに加えて、原油高が発生&拡大し、原材料費や製造費・輸送コスト等の高騰による工事価格の上昇が更に顕著になってきております。
物の値上がりは各界で起きており、例えばエアコンでいうと、基盤やネジの値段が上がることで、ホースの値段が、フィルターの値段が上がることで、完成品のエアコンの価格も上がってまいります。
エアコンを輸送する費用も上がり、それを使って工事をする際の価格ももちろん上がってまいります。
行う工事の種類にもよりますが、2019年頃と比較すると、現在は1.3倍程度の工事価格上昇が起きている状況です。
商品によっては、納期が3か月待ち~未定といったものもあり、着工の延期や完成の延長といった事態も少なからず発生しております。
この状況がいつ終息するというのが分かればまだ良いのですが、見通しが不明なため、対応が難しい状況となっております。
新築やリフォーム、リノベーション工事を行うのであれば、今のタイミングは「リーズナブル」は求め難い状況です。
ただ、今後さらに状況が悪化する可能性もあるので、ちょっと待っておけばOKといえる状況でもありません。
工事の内容やその時々の状況、ご予算などを総合的に検討されて、できるだけ柔軟にご判断くださいませ。
現在は、前回の記事で紹介した「こども未来住宅支援事業」や、「住宅ローン減税」などの補助制度も実施されておりますので、金利を含め、その辺りも判断材料の1つとしてご検討されることをおススメいたします。