今回は、梅雨の暮らし方のコツについてご紹介いたします。
梅雨の時期に発生する湿気がもたらす“カビ”。
高温多湿な日本の気候と、昨今の気密性の高い住まいの影響により、カビから完全に逃れることはより難しくなっております。
梅雨から真夏にかけての時期はカビにとって最適環境で、気温が28度前後、湿度が80%ともなれば、どんなに掃除が行き届いていても、カビは生えてしまうものです。
そんな状態においては、手のひらから出る皮脂、住まいの汚れ全般はもちろん、洗剤や建材までもが“カビのエサ”となってしまいます。
だからこそあからさまな「カビのエサ」を放置することは住まいにとって死活問題となります。
カビは、目に見える大きさに成長した時点で既にコロニー(集落)化しており、多くの胞子を有して繁殖が激しくなっています。
カビの発生を見つけたら、面倒がらずにすぐに除去というのが基本です。
私たちが「蒸す」「ジメジメする」と感じるのは、湿度がおおむね70%を越えている状態ですが、そう感じたときに湿度計を確認し、何%を指しているのかをチェックする習慣を持つことが、梅雨どきのカビ予防の第一歩。湿度70%を切って、50%〜60%まで落ちるだけでもカビの繁殖は抑制されます。
梅雨時とは言え、晴れ間の屋外の湿度はぐっと下がります。自然換気や、エアコンのドライ機能、除湿機によっても室内の湿度は容易に下げることができます。
温湿度計をこまめにチェックし、湿度を50%前後に維持することで、カビの増殖を防ぐことができるのです。
カビの標的になりやすい筆頭は浴室で、 カビが生えてしまった浴室は、 除菌剤入りの洗剤やカビ取り洗剤で掃除するのが良いでしょう。 小さいお子さんのいるご家庭や、肌が弱い方で洗剤を使いたくないという場合は、熱湯を利用しましょう。乾燥に弱く湿気を好むカビですが、実は、熱に弱いという性質もあります。
広がってしまった浴室のカビも、熱湯をかけると落とすことができます。
また、水きりワイパーで、浴室の壁や天井の水気をサッと取るとカビを抑制する大きな効果があります。
洗濯にも悩ましい時期ですね。
雨が降れば外には干せないし、曇りで外に干したとしてもなかなかスッキリ乾かない上、洗濯物のニオイも気になります。 対策としましては、
汚れ物をため込まない。
梅雨時期に、カラッと晴れる日など少ないもの。晴れを待つより毎日少しずつこまめに洗う方がベターです。 汚れは時間を置くほど取れにくくなってニオイの原因にもなりますし、 洗濯物の量が増えれば部屋干しも大変です。
早く乾かすための工夫をする。
洗濯物と洗濯物の間に十分な空間をとって干す、扇風機やサーキュレーター等で風を当てる、除湿器を使うなど、湿気を早く取り去ることが重要です。
とにかく、梅雨には、湿気対策をこまめに行うことが快適な暮らしのポイントです。
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