気温は下がったのに暑さが険しくなる今日この頃、いかがお過ごしでしょうか。
多分、オリンピックの熱気の影響ではありません。雨です。
湿度が5%増したら、気温が1℃上昇するのと同じくらい暑さ指数が上がります。
つまり、湿度が20%増せば、気温が4℃上昇したのと同じような暑さを感じるという事です。
気温が数日前より低いからと言って、雨あがり等の高湿状態では、感じる暑さが下がっているとは限りません。
むしろ上がっている場合もございますので、気温だけでなく湿度にも注意を払うことが大切です。
天気予報などで発表される「暑さ指数」がわかりやすい指標になります。
ただでさえ高温多湿な夏になりやすい日本ですので、さらなる高温多湿状態は死活問題になってまいります。
そんなもどかしい夏を涼しくエコにしてくれるアイテムのひとつ「サーキュレーター」の真価と進化を紹介していきます。
サーキュレーターって扇風機と何が違うの?
と思われる方も多いかと思います。
サーキュレーターと扇風機の大きな違いは、風を送る距離と範囲です。
扇風機は、近距離で広範囲に風を送るのに対して、サーキュレーターは遠距離で狭い範囲の風を送ります。
つまり、扇風機は柔らかい風を生み出して体に直接当てるのに適していて、サーキュレーターは強い風を生み出して室内の空気を循環させることに適していています。
冷たい空気は床付近に・温かい空気は天井付近に溜まりやすい性質があるので、部屋全体を効率よく快適な温度にコントロールするためには、空気をかき混ぜる必要があります。
そうしなければ、エアコンは余分な電力を消費して動き続けることに繋がります。
また、床付近が冷たく・天井に向かうほど温かくなる環境は、足が冷えて頭が熱を持つ「頭熱足冷」状態に近づけてしまいます。
身体には「頭寒足熱」が理想といわれておりますので、全く逆の状態を作り出してしまいます。
サーキュレーターを使用することで、部屋の空気を混ぜて電気代の削減&快適な生活につながるというのはこういった関係性があるのです。
サーキュレーターをエアコンと同時に使用することで、室温や湿度のコントロール性を高めて電力・電気代を抑えることができます。
同時使用した場合に、エアコンのみを運転した場合と比べて、10分後に1℃室温を変化させることが出来るというデータもあります。
つまり、冷房で28度に設定している場合にサーキュレーターを併用することで、27度で運転しているのと同じような効果を得ることが出来るというわけです。
設定温度を1度下げるよりも、サーキュレーターを運転させるほうが電気代は抑えやすくなりますので、省エネ&エコに過ごせるという事になります。
また、除湿運転を行う場合にも、サーキュレーターで空気を循環させることで効率的&スピーディーに湿度を下げることができます。
抑えられる電気代は小幅ではありますが、人の体にいいとされている「頭寒足熱」環境に近付けることができるサーキュレーターは、お財布にも身体にも優しいアイテムです。
もちろん、暖房時にも効果を発揮します!といいますか、暖房時のほうが効果は高くなる可能性もあります。
せっかくエアコンで生み出した温かい空気は、天井付近から溜まっていきますので、サーキュレーターで空気を混ぜることで快適な室温だと感じるまでの時間短縮につながりますし、もちろん電気代の削減にもつながります。
極論ですが、冬に天井付近だけ温まっても床付近にいる人は寒いままですからね…。
また、室内干しした洗濯物にサーキュレーターの風を当てることで、水分を飛ばして早く乾燥させることが出来ます。
*ただし、部屋の湿度が上がる点にはご注意ください。
ちなみに「衣類乾燥モード」や「おやすみモード」「消臭機能」などが搭載されたサーキュレーターも発売されております。
近年は、「左右」に加えて「上下動」も加わり、「360度」様々な方向に風を送ることで空気を効率よくかき混ぜるサーキュレーターも登場しておりますし、リモコンはもちろんのこと音声操作ができるモデルもあります。
また、コロナ対策の換気にも役立ちますので、今一度ご検討されてみてはいかがでしょうか。