寒さが厳しさを増し始め、来週は最低気温が1ケタまで下降し、より一層寒くなりそうです。
インフルエンザも徐々に流行りだしているようで、そろそろ気を付けたほうがよさそうです。
暖房やヒーター、ストーブが登場する時期だと思いますが、この時期に住まいの敵となるのが「結露」です。
結露が発生すると、カビ・ダニが発生し、建物の腐敗・健康への悪影響に繋がっていきます。
結露が発生する流れは、少し難しく言うと、暖かい空気が冷やされ、飽和水蒸気量以上になった水分が水滴となり現れます。
少し簡単に言うと、暖かい空気の温度が下がった時に水滴(結露)が発生します。
窓にハァ〜っと息を吹きかけた時、窓の表面に小さな水滴が多数出現しますよね。
口から出た暖かい空気が、窓の冷たさに触れ、温度が下がり結露となります。
冬場は、ヒーターやストーブで暖かくなった空気が、寒い外気に面する窓や壁に触れ、冷やされて多量の結露が発生しやすい状況になります。
では、どうやって結露を防止できるのか?
ポイントは「換気」です。
水を器に入れれば水平になるように、水蒸気も一定になろうとする性質を持っています。 ある部屋で発生した水蒸気はドアの隙間などを通って他の部屋に流れていき、全体として一定になろうとします。
水蒸気が少なくなれば、結露の発生も抑えられる。
という事は、いかに水蒸気を早く外に逃がすかが大事になります。
換気している部屋の水蒸気は外に放出されますが、押入など一度拡散された水蒸気が部屋ごと締め切っているとその部屋の水蒸気は残ったままになってしまいます。
これが結露の素です。
「部屋ごとに適切な換気を行う。」
これが結露防止の最大のポイントです。
窓が少なく、換気しにくいマンション等は結露が発生しやすくなってしまいます。
また、空気の性質として、暖かい空気は上に上がる性質があるので、温度が低い1階や、日照の少ない北側は特に結露が発生しやすくなります。
このような点に注意しながら、「水蒸気が発生しやすい場所毎に換気する」事が大切です。
水蒸気の発生源と換気扇が遠くなればなるほど、空気は換気扇にいくまでに滞留しやすくなり、水蒸気もそこに残ります。
それは当然結露の原因となります。
換気扇がない押し入れやクローゼットは、晴れた日に扉・窓を開け換気する事が結露防止に繋がります。
以前も似たようなことを書きましたが、窓を開けて換気する際は、出来るだけ部屋の隅から隅まで空気が流れるように、対角線にある窓同士を開け、空気の通り道を作りましょう。
「空気の滞留」はj結露・カビ・ダニの発生源になります。
一言ででまとめますと、「小まめな換気」
これが誰にでもできる結露対策・家の、健康の防衛法です。