厳しい寒さが時折感じられる今日この頃ですが、暖房の種類の中で、一番快適なものは「床暖房」だという事はご存知でしょうか?
その理由は、「床の表面から輻射熱で部屋を暖める。」という性質にあります。
熱には、熱いほうから冷たいほうに伝わる性質があり、暖かい空気は上に上がっていく性質があります。
ということは、床より高い場所で暖房をしても、熱気は上昇するばかりで、床まで暖めるには相当なエネルギーを消費します。
床が冷たいと、足元の熱が床へ奪われ、不快な状態となります。
「冬に冷たい床を歩きたい!」という方は中々いらっしゃらないと思います。
また、「頭寒足熱」という言葉があるように、頭付近は寒く足は暖かい状況が、人間にとって健康的であるという考え方があります。
床下から暖める「床暖房」は、温かい空気が上昇する性質を利用し、床から天井のほうへと部屋を暖めていく、1番快適な暖房です。
輻射熱で温めるので、Co2の発生もなく、乾燥を防ぐこともできます。
ホコリやペットの毛などを舞い散らせる風も発生しないので、人や環境にやさしい暖房とも言えます。
ただ、快適でも費用対効果という問題になると必ずしも床暖房が『誰にとっても理想的』とは言えない現状です。
しかし、今注目されている「地熱床暖房」がもう少し発展すれば、自然の力で、より快適な暮らしが可能となります。
現在の「地熱床暖房」では、暖める力が弱く、お勧めできるレベルにありません。
「地熱床暖房が、理想的な暖房」になるよう、研究・勉強を重ねる必要があると強く思う今日この頃です。